トップ  >  大阪の食文化と手土産
大阪は自他共に認める「食の都」です

近世から中世にかけて、大阪のまちは地の利と幕府の政策により全国からの物資集積地となりました。(「天下の台所」の誕生)。また、元禄以降には大阪の地で現在の日本料理の基礎が成立し、近代以降は、急速な工業化による「大大阪」の発展に合わせ、食の西洋化・庶民科が進みました。

このように、食は最大の大阪の都市ブランドであり、都市活性化を考える上で最も重要なポテンシャル といえます。大阪の都市イメージ調査では「食の都」「食いだおれのまち」「天下の台所」など食に関するものが1位で、都市ビジターの訪問先、満足度の調査でも食に関するものが国内・海外問わず常に上位に位置しています。家庭における食料品への消費支出割合において、全国平均を約13%上回っています。

大阪の食の本質とは異なるイメージが定着しています

大阪の食は歴史を重ね、革新を続けて常に進化してきました。大阪の食には古い歴史、そして「新しいもの、異なる要素を持つものの融合・アレンジ」「料理人-客、客同士によるフラットなコミュニケーション」により創意工夫を重ね、新たな価値を創造してきたことにこそ、その本質があるといえます。

しかし、近年マスコミの影響もあり、大阪の食=「粉もん」「ソース」「コテコテ」、といった本来とは異なるイメージが定着してしまっており、大阪の食文化の魅力がうまく伝わっていない状況が生まれています。

「食の都」と言いながら手土産に買うものがない、私は困っています!

また、「新大阪駅、関西国際空港での売れ筋」や「人に勧めたい大阪手土産ランキング」の上位を占めるのは八つ橋、赤福、神戸プリンで、これらは言うまでもなく京都、伊勢、神戸のお土産です。

大阪の手土産で人気があるのはたこ焼きや、それを模したお菓子など、本来の大阪の食の魅力とは異なるものが多い現状にあるといえます。